ギャッベ

ギャッベ 織1ギャッベ 羊1ギャッベ 織2

ギャッベ 絨毯ギャッベ 羊2ギャッベ 羊3

ギャッベ 女性ギャッベとは、イラン南部ザクロス山脈、標高2,000〜3,000mで羊とともに遊牧生活をするカシュガイ族やルリ族などの女性達が先祖代々連綿と織り続けてきた絨毯で、毛足の長い絨毯のことです。
彼らカシュガイ遊牧民は、寒くなると山から下りてペルシャ湾側の暖かい地へ、暑くなると高冷のザクロスの方へ。この距離片道300kmを約3週間をかけ、羊とともに大移動するのです。
イランは、11〜3月頃が雨期、他の季節は全く雨が降りません。この時期には山脈が一斉に緑色に変わります。人も動物も植物も心待ちにしている季節です。
羊たちはたっぷりと草を食べ毛もよく育ちます。男性は羊の毛を刈り、女性はそれを手紡ぎします。手紡ぎした羊毛は、イランいちの絨毯商であるゾランバリ会社に運ばれ染められます。染料はイランで育つ西洋あかね、くるみ、ざくろ、ジャシールなどを、乾燥してから羊毛とほぼ同量で染められるため、退色はほとんどなく、経年変化によりより深い色合いへと味わいを増します。イランの草木のもつ生命力、その命がもたらす色彩のきらめきこそがギャッベ絨毯の真髄だと思えます。イランの草木からもたらされた色を慈しみ生きることの叙情詩のような敷物。イランの女性たちが手結びしながら織進む一枚の絨毯は、長い長い時間がかかります。その長さに比例するように私達の心を魅了するのがギャッベです。

ギャッベ 織3ギャッベ 織42013年3月ギャッベ取材のためにイランを訪れたときに、澤展示会用にオーダーしてある絨毯です。出来上がりが楽しみです。

日本の和の家にも調和する絨毯

ギャッベは、不思議な魅力を持つ絨毯。文化的にも異なる遠いイランの生活の中から生まれたものなのに、和の家や暮らしにすんなりと溶け込みます。
ギャッベは厳しい大自然の中で過ごす彼らの生活に無くてはならない敷物として、夜具として大地に直接敷いて用いてきたものです。
高価な町の絨毯であるペルシャ絨毯に対し、ギャッベは山の暮らしに定着した素朴な実用品。冬暖かく夏はサラッとして涼しく過ごせるという特徴をもっています。それは1日の温度差が激しく厳しいザクロスの山で育つ羊の毛に秘密はあります。羊の毛には、ウールオイルという脂分を多く含むことから汚れにくく温度湿度の変化にも強い特性をもつためです。

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